本家VTI(米国ETF)と楽天VTI(投信)の違いは?長期投資シミュレーションで徹底比較

米国ETF
トモコ
トモコ

楽天VTIとVTIは名前が似ているけどちがうものなのか?

元NTTリーマン
元NTTリーマン

VTIはETFで、一方楽天VTIは投資信託だよ。投資先は全部VTIの組入銘柄だけど買い方やコストなどが違うよ。

トモコ
トモコ

同じ投資先なら安い方がいいわね。どっちがいいの?

元NTTリーマン
元NTTリーマン

ほぼ同じだから運用スタイルの好き好きで決めていいと思う。長期で少しでもリターンを欲しいなら楽天VITかな。記事の後半にシミュレーション結果もあるので参考になると思うよ。

この記事では次のような疑問に対して答えていきたいとおもいます。

Questions
  • そもそも投資信託とETFの違いを知りたい
  • 楽天VTIとVTIの違いを比較したい
  • 長期運用ならどっちを選ぶか?

まず、結論となるポイントを先に記載しておきます。

 ポイント
  • 投資信託とETFの性質と特徴について解説する
  • 楽天VTIとVTIに関するコストなどについて解説する
  • 長期運用なら楽天VTIがわずかに勝る
元NTTリーマン
元NTTリーマン

では、以上のポイントについて詳しく紹介していきますので、ぜひ最後までこの記事をご覧ください!

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投資信託とETFの違い

そもその投資信託とETFはどう違うかを解説します。

投資信託の特徴

投資信託は、投資家からお金を集めて、それをプロの投資運用担当にお任せする投資方法です。お任せする以上運用コストも投資家が負担しないといけません。このコストが信託報酬とよばれます。

また、コストでいうと信託報酬の他に、買付時に証券会社に支払う手数料だったり、年間運用で生じたスポット的なコスト(一般的に隠れコスト)も支払う必要があります。これらのコストの種類について以下の記事で詳しく解説しています。

おすすめ投資信託ランキング42銘柄の隠れコストと実質コストを徹底比較【2020年5月】
今回は投資信託の隠れコストについて詳しく解説します。普段あまり目にしない隠れコストですがファンドの運用スタイルによって実質コストが当初想像していたよりも高くなる可能性があります。投資信託を購入するさいに、商品ホームページだけでなく目論見書と運用報告書も合わせて読んで後悔のないようにしておきましょう。記事の後半では8タイプの42投信銘柄について隠れコストを表にまとめました。購入にあたってぜひ参考にしてください。なお投資信託のコストは逐次変更されるのでリンク先の公式ホームページでダブルチェックも忘れずにお願いします。

ETFの特徴

ETFは1990年に新しく作られた金融商品なので投資信託ほど有名ではありません。ETFは「Exchange Traded Fund」の略で、名前のとおり取引場で売買できる投資信託です。

投資信託と株の両面をもつETFは、投資信託の分散投資と低い運用コストのメリットを生かしつつ、株のように即時売買できるのが大きなメリットです。比較的新しい金融商品にもかかわらず近年のETFの人気は急上昇しています。

ETFも投資信託と同様、さまざまなポートフォリオの商品が売られているので選択肢もとても豊富です。

ETFは投資家間で直接売買されるので投資信託のような高い運用コストはかかりません。しかし日本で海外のETFを購入するときは円ベースとなることが多いので、為替の往復コストや外国税の二重課税などめんどくさい一面もあります。

投資信託とETFの比較

一般的に知られている投資信託とETFの違いを下のテーブルで比較しました。

投資信託なら運用管理をプロに丸投げできる点が非常に便利です。また1口100円で買えるファンドもあるので初心者にはとくにおすすめといえます。信託報酬は通常ETFよりも高い傾向はあるが、以前よりはだいぶ安くなっているので100万、200万程度の投資であればそこまで細かく気にするレベルではなくなっています。

ETFに関して、投資家が株のように自由に売買でき、価格も指定できる指値注文も可能です。投資信託の信託報酬に相当する経費はとても安いが、海外ETFを購入するときに売買に伴う為替コストが余計に発生するので注意したいところです。

 投資信託ETF
上場・非上場非上場上場
取引場所証券会社、銀行
などの販売会社
証券会社
取引時間販売会社の定める時間取引所の取引時間
売買価格1日1回算出した基準価格リアルタイムの市場価格
買い方販売会社の基準価格で買う市場価格を成行、
指値で買う
売買単位1口(100円から)1株(数千円から)
売買コストファンド、販売会社
ごと異なる
証券会社ごと異なる
信託報酬・経費ありあり(投資信託より高め)
隠れコストありなし
為替コストなし円ベースの海外ETFの場合はあり
配当金の再投資自動再投資手動再投資
向いている人初心者
ほったらかし投資したい
小額からやりたい
指値で買いたい
スポット購入したい
小まとめ
  • 投資信託はプロに全部お任せる投資方法
  • ETFは投資信託と株の両面をもつ
  • 初心者なら投資信託がおすすめ
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本家VTIと楽天VTIの違い

ここでは投資信託のVTI(楽天VTI)とETFのVTI(本家VTI)の概要と違いを紹介します。

楽天VTIとは?

楽天VTIは本家VTIが採用している株価指数に連動する投資成果を目標として運用する投資信託です。楽天VTIの特徴は以下の3つがあります。

  • VTI採用の株価指数に連動する投資成果を目指す
  • 本家VTIを主要投資対象とするファミリーファンド方式
  • 為替ヘッジは行わない

各特徴について解説します。

VTI採用の株価指数とは「CRSP USトータル・マーケット・インデックス(円ベース)」のことです。このインデックスは米国株式市場の小型株から大型株までほぼ100%網羅していると言われています。成長が著しい小型株も含まれているので、一般的にS&P500よりも高めのパフォーマンスを期待することができます。

ファンドの仕組みとして、楽天VTIマザーファンドを親投資信託(マザーファンド)とするファミリーファンド方式で運用しています。本家VTIへの投資はマザーファンドです。マザーファンドを1枚挟むことで運用の効率化をはかることができ運用コストの低減につながります。

楽天VTIでは為替ヘッジを行わないので、為替レートの変動で投資信託の基準価格は変わります。円安になると基準価格は高くなり、逆に円高になると基準価格は低くなります。

本家VTIとは?

本件VTIはETF商品です。本件VTIに関する詳細は過去の記事で確認することができます。

VTI(米国指数連動ETF)を今日からはじめる8つの理由
今回はインデックス型ETFのVTIを紹介しました。過去の実績では、S&P500よりも高いパフォーマンスを誇り、さらに増配が18年も連続しています。値上がり益と配当の両方を狙える優良ETFです。今後のアメリカ市場に期待を込めたいなら外せない投資候補です。

楽天VTIと本家VTIの比較

楽天VTIと本家VTIの比較結果です。楽天VTIは本家VTIに投資ているマザーファンドのベビーファンドなので規模は相対的に小さいのですが、国内規模から見た場合850億円は大きい方です。また、楽天VTIはNISAとつみたてNISAに対応しているので小額投資には最適です。なお、コストについて楽天証券から引用しています。

 楽天VTI本家VTI
商品タイプ投資信託ETF
ファンド規模850億円13.9兆円
買付手数料なしなし
売却手数料なし0.0495%
(上限22ドル)
信託報酬・経費0.162%0.03%
隠れコスト0.063%なし
為替コストなし片道1ドル25銭
NISA対応未対応
つみたてNISA対応未対応
小まとめ
  • 楽天VTIは本家VTIを主な投資対象とするファンド
  • 楽天VTIはNISAとつみたてNISAにも対応している
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長期投資によるパフォーマンスのシミュレーション

ここまで楽天VTIと本家VTIの特徴と比較を確認してきましたが、結局どっちに投資すればいいでしょうか?

独自の長期投資シミュレーションを行った結果から楽天VTIの方が高いパフォーマンスを期待することができます。ただし100万、200万ほどの小額投資なら両者にさほどの差はありません。現在の条件から運用の便利な楽天VTIを選んでおけばとりあえず大丈夫そうです。

シミュレーションの条件

以下のシミュレーションの前提条件は以下のとおりです。

 楽天VTI本家VTI
買付手数料なしなし
信託報酬・経費0.162%0.03%
隠れコスト0.063%なし
為替コストなし片道1ドル25銭
配当金の預金-15,000円に達するまで
楽天銀行の普通口座に預金
銀行金利は0.1%
外国税額控除50%控除-
年間の株価上昇率5%5%
配当利回り2%2%
為替レート-107円固定
米国税-10%
国内税20.315%20.315%
配当金の受け取り毎年の3月、6月、9月、12月の年4回

ケース① 毎月1万円の積立

グラフの横軸と縦軸はそれぞれ積立月数と積立額です。

1年後 3年後 5年後 10年後 20年後
楽天VTI 123,744円 392,538円 693,142円 1,615,661円 4,554,224円
本家VTI 123,108円 389,504円 685,857円 1,586,258円 4,387,969円
差分 636円 3,034円 7,285円 29,406円 166,255円

ケース② 毎月5万円の積立

1年後 3年後 5年後 10年後 20年後
楽天VTI 618,721円 1,962,689円 3,465,709円 8,078,304円 22,771,119円
本家VTI 615,539円 1,947,520円 3,429,284円 7,931,291円 21,939,846円
差分 3,182円 15,169円 36,425円 147,013円 831,273円

ケース③ 毎月10万円の積立

1年後 3年後 5年後 10年後 20年後
楽天VTI 1,237,442円 3,925,378円 6,931,418円 16,156,608円 45,542,238円
本家VTI 1,231,078円 3,895,040円 6,858,568円 15,862,581円 43,879,692円
差分 6,364円 30,338円 72,850円 294,027円 1,662,546円

ケース④ ETFの経費率が0.01%に値下げしたらどうなる?

前の3ケースから分かるように楽天VTIの方がリターンが大きいです。では、今後本家ETFがもし経費率を0.03%から0.01%に値下げしたらどうなるでしょうか?ケース③をベースに再度検証します。

結果はおもったほど差は縮まらず楽天VTIがまだまだ有利です。

1年後 3年後 5年後 10年後 20年後
楽天VTI 1,237,442円 3,925,378円 6,931,418円 16,156,608円 45,542,238円
本家VTI 1,231,186円 3,896,044円 6,861,581円 15,877,531円 43,974,274円
差分 6,256円 29,334円 69,837円 279,077円 1,567,964円

ケース⑤ さらに片道の為替手数料を25銭から5銭に値下げ

もしかしたら為替手数料で本家VTIのパフォーマンスを下げているのではないか?そこでケース④をベースに片道の為替手数料を25銭から5銭におもいきって下げてみました。

結果はこうなりました。さほど変わりません!

1年後 3年後 5年後 10年後 20年後
楽天VTI 1,237,442円 3,925,378円 6,931,418円 16,156,608円 45,542,238円
本家VTI 1,235,440円 3,909,343円 6,885,046円 15,932,392円 44,129,499円
差分 2,002円 16,035円 46,372円 224,216円 1,412,739円

本家VTIが楽天VTIに負ける理由

これまで5ケースのシミュレーションをみていずれの場合も楽天VTIの方がリターンが大きいことが分かりました。この理由は大きく2つあるとおもわれます。

本家VTIが負ける理由① 配当金に対する税金のかけ方

本家VTIでは、配当金が出るたびに受け取る方式となっています。配当金を受け取るまで、まずアメリカで10%引かれ、残った分に対して日本でさらに20%を引かれます。配当金100円のところ、結局手元に残るのは72円となります。配当金で再投資を考える場合、毎回28%のパフォーマンスが下がることになります。

一方、楽天VTIはそもそも配当金再投資型の投資信託で、投資家が手にする配当金は0円という仕様になっているため、再投資される配当金に対して課税されません。つまり、配当金100でそのまま再投資することができることになります。最終的に売却したときに利益分に対して課税はしますが、それでも楽天VTIの方が優れています。

本家VTIが負ける理由② 投資額の最小単位の違い

本家VTIの最小単位は1株で今なら約15,000円となります。配当金をためて再投資したい場合、15,000円以上にならないと再投資することはできません。それまでの時間は銀行預金するしかありません。複利で増やすなら時間を最大限に見方につける必要があります。

楽天VTIなら1口100円から投資することができます。何よりも楽天VTIは自動的に配当金を再投資にまわすので、ほぼタイムラグなしで複利の力を活かすことができます。

小まとめ
  • 本家VTIより楽天VTIの方が高いリターンが期待できる
  • 本家VTIの配当金受け取り方式が大きなハンデ
  • 本家VTIの1株が高いので再投資しづらい
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本家VTIと楽天VTIを買える証券会社

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本記事のまとめ

今回は楽天VTIと本家VTIの違いについて紹介しました。さらに両者のリターンをシミュレーションしたところ楽天VTIの方が優れいていることが分かりました。本家VTIが負ける理由は、主に配当金の受け取り方式と2回の課税による再投資のパフォーマンス劣化にあります。本家VTIの経費率と為替手数料を仮に下げたとしても結果は変わりませんでした。したがって今のところVTI投資するなら、本家VTIではなく楽天VTIの方が優れいているかもしれません。

元NTTリーマン
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この記事を書いた人
元NTTリーマン

こんにちは、元NTTリーマンです。今は外資でエンジニアとして働いています。最近サラリーマン業1本はとてもリスキーであることを悟り、副業と投資で人生のリスク分散をはじめました。会社勤めしながらギリギリで富裕層(資産1億)に滑り込むことをめざしています。詳細プロフィールはこちら

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